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WATWINGオフィシャルインタビュー公開!

WATWING(ワトウィン)は、ホリプロ初の男性ダンス&ボーカルグループを作るべく開催された「Star Boys Audition」を勝ち抜いた髙橋颯、鈴木曉、桑山隆太、古幡亮、八村倫太郎、福澤希空の 6 人によって 2019 年 6 月 に結成された。グループ名は、「WAT=WHAT(何)のスラング」と「WING=翼」から成り、「誰に何を言われようと、 自分達の想いを貫いて 羽ばたいて行きたい」という想いが込められている。

オーディションの特典は三浦大知から NCT127 まで、幅広い振付を手掛ける s**t kingz の NOPPO によるデビ ュー曲振付けとダンストレーニング。そして防弾少年団や菅田将暉など数々のアーティストを手がける onepeace による楽曲プロデュース。超一流のプロの洗礼を受け、2020 年 1 月にデジタルシングル「Only One Life」でイン ディーズデビューし、約 1 年の間にデジタルシングル 4 作、EP2 枚をリリース。そして 2021 年 9 月 22 日、満を持 して EP 「Take off,」で TOY’S FACTORY からメジャーデビューを果たす。

WATWING は与えられたものを消化しているだけでなく、細かいクリエイティブな部分にまで自分たちの意見を出 している。そんな彼らに「Take off,」に収録される 5 曲との関りを自身の言葉で語ってもらった。

01. Spark!!

[作詞:micca & John Rain / 作曲:micca / 編曲:micca & John Rain / 振付け:古幡亮]

――リード曲「HELLO WORLD」が 1 曲目かと思っていたので、「Spark!!」の 1 曲目は驚きでしたが、聴くと納得 ですね。

八村倫太郎:曲順には、かなりこだわったんです。メジャーデビューにあたり、「Spark!!」の最後の<ここから始まる >という歌詞が 1 曲目にピッタリだと思って。

古幡亮:今の WATWING にしっくりくるというか。だから、歌っているときもパフォーマンスしている時も自然体で いられるし、自分たちも元気になれるんです。

髙橋颯:うん、共感しかない曲ですね。

八村: 僕らだけじゃなくて、聴いてくれる人にも、「ありのままでいいよ」って優しい言葉を掛けてくれる曲。最後のサ ビ前の隆太から颯へ繋がるブリッジの部分が、特にそう感じさせてくれます。

――二人は、どんな気持で歌いましたか?

桑山隆太: 僕のパート<誰かの言葉の通りに 生きるのは It`s just not right>は、まだ高校生ながら反抗する というか、ちょっと尖った気持ちで歌いました(笑)。それが自分のありのままだったので。

髙橋:僕はそのパートを初めてライブ(※7/19 の『WATWING Summer Live ~Welcome Windy~』)で歌っ たときに、「難しい」と思ったんです。レコーディングのときは、メンバーやスタッフさんに見守られて、包み込まれた ような安心感の中で歌えたけれど、いざライブで自分の言葉で伝えるとなると、まだ自分が人に手を差し伸べるま でに達していない気がして......。でも、この曲にはそういう気持ちが混ざっているべきだとも感じました。

――ひとつのパートに、いろいろな想いがありますね。他にもこだわった部分はありますか?

八村: ラップは僕と亮が担当することが多いのですが、掛け合いにするか、どう分けるかなど、僕らのテンションに 合わせて決めさせてもらいました。すごくいい形にできたんじゃないかな?

古幡:作りこまれたものというより、僕らの中から滲み出るヴァイブスで歌えた感じ。 鈴木曉:自由にやらせてもらいました。最後のアドリブも初めてだったのですが、すごく楽しかったです。

――颯くんのお話しにもありましたが、メジャーデビューを発表したワンマンライブ『WATWING Summer Live ~Welcome Windy~』(7 月 19 日)で初披露した曲でもあります。その時の印象は?

福澤希空:ライブの時、この曲が 1 番楽しかった! 振りもキャッチーだし、サビで全員で一緒に踊りながらユニゾン で歌うのも初めてで。実はこの曲、スタンドマイクを使う振りがオリジナルなんです。いつかスタンドマイク・バージョ ンも見てほしいな。

古幡:僕が振付させていただいたのですが、7 月のライブには間に合わなく......。聴いたときに、ユニゾンで歌うサ ビは、全員 1 列でスタンドマイクで歌うイメージが湧いたんです。大きなステージでやるときには、スタンドマイク・バ ージョンを披露したいですね。

02. Sensation

[作詞・作曲・編曲:FLATLINE / 振付け:Macoto]

――この曲は、「WATWING らしい」曲ですね。

八村:そうですね。「 Spark!!」で「ここから始まるよ」と宣言しつつも、これまで応援してくれた方たちに「みんなのお かげで今があって、さらにここから大空へ飛び立って行くぞ」ということを歌詞でも表しているから、僕は好きなん ですよね。インディーズで頑張ってきた僕らの過去の記憶と、メジャーという未来への期待を抱えた僕らをコネクト (接続)する役割の曲だと思っています。

古幡:曲も、インディーズ時代からお世話になっている FLATLINE さんが作ってくれています。<君という愛(ハネ) で 羽ばたける>という歌詞は、僕達と一緒に音楽を作ってくださって、僕らのことをすごく考えてくださる FLATLINE さんじゃないと書けないんじゃないかな? 兄さんたちの愛を感じます(笑)。WATWING を通してい ろいろな出会いがあって、こうしていろいろな方々の愛を感じられるって、幸せ。この曲はそれが顕著に感じられた、 本当に幸せだなと思えた曲でした。

鈴木:細かい仕掛けもたくさんあるんです。<I wanna live it up>というところが 1 番は曉と颯、2 番が倫太郎 と颯の異なる組み合わせになっていたり、ラップのハモリをパンで左右に分けていたり、サビでは歌詞にはない 「One Big Sky」って掛け声が入っていたり......、聴いていて楽しいと思います。僕もこういう曲を作ってみたいな ぁ。

福澤:聴いたら、走りたくなる曲ですよね。僕はこの曲を聴きながら歩いていたら、いつもの半分くらいの時間で目 的地に着いちゃいました(笑)。

髙橋:僕は朝イチのレコーディングでノドの調子が良くなかったのですが、サビを歌う前にプロデューサーさんがコン ビニで買ってきてくれたチキンを食べたら、めっちゃ声が出て! 最初から食べておけばよかった......(笑)。

古幡: あ、わかる! 俺も「HERO」のレコーディングのときそうだった。ハモリの録音で裏声になっちゃったんだけ ど、コンビニのチキンを食べたら声が出た。チキンには上手く歌える何かがあるのかも(笑)。

03. HELLO WORLD

[作詞:海月光、G-ROW、Didrik Thott / 作曲:G-ROW、Didrik Thott / 編曲:G-ROW / 振付け:GANMI] ――リード曲になりますが、この曲を最初に聴いたときの印象は?

鈴木:やっぱり、サビの<na na na>がすごく印象的で、耳に残りました。みんなも一緒に歌えるし、すぐ覚えてもら えるなって。

桑山:うん。次の日になっても、みんな<na na na>の部分は覚えてたよね。

福澤:うちのマネージャーさんのお子さんも、一回聴いただけで覚えたしね(笑)。

――<na na na>の部分は、振付けも覚えやすいですよね。

桑山:ライブでも、リリースイベントでも、Windy(WATWING のファンネーム)が一緒に手の振りをしてくれるし、す ごく楽しんで聴いてくれているのを感じています。Windy と楽しめる曲なんですよね。

古幡:振付けは、僕たちのリクエストで BTS さんの「Butter」も手掛けているクルー、GANMI さんに依頼しました。 「サビをキャッチーな振付にしてほしい」とオーダーしたら、これが出来上がってきました。サスガです。

――サビ以外は?

古幡:あとはお任せでしたが、「開始 8 秒に命かけてる」ってイントロ部分がすごいスピードだったり、「WATWING は踊れるから」って、度肝を抜かれるくらいの構成を作ってくださって。サビ以外は難易度が高すぎて、振り入れが 大変でした。

鈴木:しかも全員の振りが違うので、メンバーにも教えてもらえないという(笑)。

八村:そうそう。でも、全員違う振りがピタッとはまった時は、最高に気持ちいい!

――楽曲でこだわったところは?

髙橋:歌詞も細部にまでこだわりました。候補が 5 作あったのですが、各人が「ここはこう歌いたいから、この歌詞に したい」って、プレゼンテーションして。

古幡:<大胆に borderless な music で DIVE!!>って耳馴染や引っかかりが良いからアリ......とか。2 週間くら いは歌詞を詰めて、3~4 回はやりとりしてもらいましたね。

八村: 口馴染みと意味とノリとテンポ、伝えたいことが伝わるか......。リードトラックだし熟考を重ねました。そうい う意味でも、<na na na>は譲れなかったし、こだわりました。<la la la >という案もあったのですが、「<na> だからこそ生まれるリズム感ってあるよね」という話をして。

髙橋:響きとリズムの関係とか、音声学的な話までしたよね(笑)。それを歌って確かめて<na>になったんです。 ――納得できるまで煮詰めていったんですね。

八村:実は、「HELLO WORLD」がデビュートラックだと聞いたとき、WATWING としてどう届けていくべきかをみ んなでめちゃくちゃ話し合って......。いざ Windy を前にして曲を歌ってみると、素になれたし、自然と笑顔になれた。 「僕と君をつなぐ」がコンセプトの曲だけど、Windy との距離が近付いたのを感じたんです。やればやるほど、本当 に好きになる曲です。

――ミュージックビデオ(MV)も制作されましたが、「こうくるか!」という感じでした(笑)。

鈴木:それを狙ったんです(笑)。カッコいいものより、ユーモアのあるものを作りたいというのも、僕らのアイディア。 他のボーイズグループと差別化を図りたくて。

八村:前半はユーモアで攻めていますが、後半ではカッコよく。ギャップを見せています。特にラストのダンスシーン はビシッと全力で!

髙橋:物語もただのハッピーエンドではなく、「ここから始まっていく」という闘志が見えたのが嬉しかったです。

04. HERO

[作詞:木村友威 / 作曲:Teemu Lillrank、Victor Sagfors、Hide Nakamura / 編曲:Victor Saguaros / 振付け:古幡亮]

――ファンソングといえる曲でしょうか?

八村:そうですね、間違いないっす(笑)。「HERO」というコンセプトは、WATWING 発。仮タイトルは「ネバーランド」 だったのですが、曲を聞いて、「ヒーローっぽい!」ってなって。

古幡: 疾走感に、ちょっと泥臭さがあったから。 桑山:ロックのテイストで。

八村: イントロが「人生のバトル」を想起させたんですよね。大切な人を守りたい、救いに行きたい、そこに向けて頑 張りたい......、5 曲の中で 1 番熱い曲になったと思います。

鈴木:僕は、『東京リベンジャーズ』を思い出しました。だから、レコーディング前に映画を見に行って、主人公・花垣武 道の気分で臨みました(笑)。

髙橋:あー、僕は『僕のヒーロー アカデミア』をイメージした(笑)。最後のサビの<行くぜ! win win win>からは、 デクがオールマイトに憧れて、毎日朝まで練習している気分で歌いました。

古幡:俺も『ヒロアカ』だったよー(笑)。

鈴木: 今まで僕らが歌ってきた曲と、1 番テイストが違うんじゃないかな? 新しい WATWING を見せられたし、 「WATWING ってこんなこともできるんだ」って自分でも思えました。

――新しい発見もあったけれど、共感する点も多かったのでは?

八村: はい。僕たちは「等身大の想い」というのをインディーズデビュー当時から大切にしてるので。「HERO」で新し いサウンドに出会ったけれど、根底は変わっていない。バランスの取れた新しい WATWING が見られる曲だと思い ます。

――この曲も MV を制作しましたが、「HELLO WORLD」とはまた違うテイストですね。

八村:そうなんです。「HELLO WORLD」はユーモアで攻めたけれど、「HERO」では、人間の内側から出てくるナチ ュラルなカッコよさを見せたくて。「2 曲を通して WATWING を知ってもらう」ということにこだわりました。

――見どころがたくさんありますね。
八村: 個人的に嬉しかったのは、颯のブレイクダンスが見れたこと。カッコよかった!

髙橋:あんなにカッコよく映してもらえるなんて! でも僕の個人的なおススメは、ラジカセの隣で靴紐を結んでい るシーン。カッコよく撮ってもらいました(笑)。

桑山:僕は<たった一つ願い叶うなら>の 1 人ずつ入ってくるシーンで、楽しくて壁を蹴ってジャンプしちゃったんだ けど、その楽しさが伝わるといいなー。

八村:あのシーン 5 回ぐらい撮ったけど、全部蹴ってた?

桑山:あの 1 回だけ。気持ちが 1 番盛り上がってところが採用されたので、そういう細かい部分をぜひ見てほしいで すね。

八村: 最大の見どころは、ラストの大桟橋のダンスシーンですね。 髙橋:いつか、あそこでライブしたいね。

――今作のジャケット写真でも着用していますが、「HELLO WORLD」でも「HERO」でもスタジャンが印象的に使 われていますね。

髙橋:倫太郎がすごくこだわって、スタッフさんと協議してくれて。

八村:チーム感が出せるように、衣装を統一したかったんです。WATWING はグループだけど、僕には「チーム」とい う言葉がしっくりきてて。それは僕ら 6 人だけじゃなく、制作陣とのチーム、Windy とのチームというのを含めて。 だから、ユニフォームとか勝負着みたいなニュアンスが出ればいいなと思って、MV では着るタイミングにまでこだわ りました。

鈴木:僕のスタジャンの袖には、曉から取った「SUN」というワッペンが。各人が自分の好きな文字を好きな場所に入 れているので、そこにも注目です!

05. Turn it up

[作詞:micca & John Rain / 作曲:micca / 編曲:micca & John Rain / 振付け:Ako] ――この曲を聴いて、イン・シンク(*NSYNC)を思い出しました。

八村:実は、「イン・シンクっぽい」というのがテーマでした。僕たち、結成してから「ボーイズグループ研究会」というの をやっていて、バックストリート・ボーイズやイン・シンクについて調べたりしていたんです。

髙橋:最近できてないので、またやりたいね。現役大学生の倫太郎は、iPad でガチのプレゼンをするんですよ(笑)。

八村:今って、ボーイズグループ戦国時代じゃないですか。同じダンス&ボーカルグループといっても、みんなが同じ ジャンルに行く必要ないなと思って。イン・シンクはガッツリ歌って、ガッツリ踊っているけれど、バンドサウンドが入 っていたり、音楽性も今の流れとは少し違う。イン・シンクの「Pop」のパフォーマンス映像をみんなで見た時に、「これ だ!」ってなって。「違う流れもアリ」というのを僕らが証明できると思ったんです。「あと 1 曲ダンス曲を入れたい」 というタイミングだったので、WATWING のダンスの実力を見せられるし、風穴開けに行けるんじゃないかというこ とで、「イン・シンクっぽい」というテーマを提示しました。

福澤:今のように、ライバルがいっぱいいるって、楽しいです。

八村:その中で、WATWING だからできることを探る作業も、すごい楽しいし。

髙橋:試行錯誤、楽しいね。「等身大」とか「不完全」は WATWING の魅力だけど、世間に出たい、認められたいとい う「反骨精神みたいな若さ」も WATWING にはある。だから他とは違うカラーを完璧に身に着けることができたら、

無敵になれるんじゃないかな。

――WATWING らしさ......ということですね。「Turn it up」はイン・シンクのようなポップさもあるけれど、ラップ のパートはすごく今っぽいですね。

鈴木:良い切り替えになってますよね。「MAGIC」(「to plAce」収録)に続き、希空がラップに挑戦しています。

八村:声がいいから、「希空、もっとラップやったら?」ってずっと言われていたんですよ。この曲はラップの分量が多 かったので、いつもラップを担当している僕と亮に希空を加えてみました。ラップが終わった後に「ピース!」って言 ってるところ、すごく好き!

福澤:実は、間違えて変なところで「ピース!」って言っちゃったのが、採用されたんです(笑)。ラップは、言葉が早い ので、リズムとか、呼吸が難しかった。

髙橋:「Turn it up」を聴いて、配信ライブ(※2020 年 12 月 19 日)でやった、亮と倫太郎と希空のオリジナル曲 「Shadow」(配信ライブ限定披露曲)を思い出したなー。

八村:そのライブでは、颯と曉と隆太の 3 人も「Pound」(配信ライブ限定披露曲)というオリジナル曲を披露しまし たが、僕たちは自作曲も作っていて。「Turn it up」には、「自分たちの血をうまく曲の中に入れ込んでいく」という 僕らの挑戦が上手く反映できた気がします。

7 月 19 日のワンマンライブ『WATWING Summer Live ~Welcome Windy~』前に行われたメジャーデビュ ー会見では、堂々と「東京ドームを目指します!」と宣言したが、「Star Boys Audition」には“ホリプロから東京ド ーム公演ができるボーイズグループを出す”というミッションが課されていた。「結成後のグループ LINE 名が“東京 ドーム”。毎日見るから、東京ドームという単語を忘れた日はありません(笑)」(古幡)、「僕はグループ LINE の背景を 東京ドームの見取り図にして、そこに立った自分を想像しています」(桑山)というが、「具体的な目標があるって、覚 悟ができる。声を大に宣言しながら、自分たちの胸にしっかり刻んで進んでいきたい」(八村)と、決意を語ってくれ た。メジャーデビューという夢を叶えた彼ら。東京ドームへの夢もきっと叶えてくれるだろう。その日を楽しみに待っ ていたい。

取材・文/坂本ゆかり